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カテゴリ:本( 109 )

「長いお別れ」(中島京子 著)

長いお別れ (文春文庫)

中島 京子/文藝春秋

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普通の一家の、認知症になった父親を囲むお話し。物語の主人公は、普通の一家だ。父親が認知症になったということ以外は。
でも、それだけに、自分のこととして、とてもリアルに迫ってくる。認知症でなくとも、親は確実に老いるわけで、我が家も、父親がいろいろな病気を過去から現在にかけてやっているし、身体の不自由さも、目にして親の老いを感じています。
「認知症」は、普通の老い、とは、違う面もある。それを見せつけられる。
とても重いテーマだと思います。どこの家にでもありえる話であり、他人事としては読めませんでした。
妻の想い、も、娘3人の想い、考えも、全て、共感できる。嘘がない物語だな、と思いました。決して、綺麗事を並べるわけでもなく、こういうものなんだろうな、と思うのです。だからこそ、読んでよかった。


by chocotto-san | 2019-03-07 07:14 | | Comments(0)

「終わった人」 内館牧子

終わった人 (講談社文庫)

内館 牧子/講談社

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いやぁ、楽しかった。この本、前のめりになって読みました(笑)。
暇さへあれば、ページをめくってしまいました。

映画にもなってますよね!舘ひろし主演で。
ネタバレになってしまいそうなので、感想は控えようと思います。



それでも、少し、気になる方へ・・・
by chocotto-san | 2019-02-22 09:03 | | Comments(0)

「何者」(朝井リョウ)

何者 (新潮文庫)

朝井 リョウ/新潮社

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面白かった。最初は、「うーむ。就職活動か。」とか「若者の話か」とイマイチ乗り気になれないまま読み進めたのですが、どんどんハマっていきます。

SNSと、「言葉」について少々考えさせられ、でも最後の最後に。

まさに この本の「あとがき」にある通り

この本の魅力は、「安全な場所で傍観していた読者が、いきなり当事者になり変わるところだろう」 という、どんでん返し的なオチ(?!と言っていいのか)が待ち受けるところ、だと思う。

いやぁ、面白かった。



by chocotto-san | 2019-02-12 09:03 | | Comments(0)

「利休にたずねよ」「ジパング島発見記」

ジパング島発見記

山本 兼一/集英社

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利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

山本 兼一/PHP研究所

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年末に「利休にたずねよ」を読みました。タイトルから、とても気になっていました。利休の死刑にされる前日から、過去へ遡る形式で書かれていること、それに加えて、各目次ごとに、利休に関わりのあった人の一人称で書かれる、という点が面白いと思った。

利休の野心家というか、とてつもないプライドが、後世の者(というか読者)からしたら、めんどくさい男だなぁと思わなくもないのですが、最後の最後に、初恋(?)の相手と死に切れなかったところが、彼のその性格の出発点だったのだろうか、と思わされました。はて、そんな解釈で良いのでしょうか?

で。読み終わった後、こちらの作品が直木賞を取っていたと知り、山本兼一氏の本をもう1冊読んでみたくなり、手にしたのが「ジパング島発見記」。
こちらもおもしろ趣向で書かれた本で、ザビエルが日本に来る少し前のヨーロッパの人から、遣欧使節団にお供したヴァリニャーニまでの日本に来た外国人数人を主役にした短編集。
総じて見れば、当時(ざっと30年くらい)のヨーロッパの人から見た日本が分かるという仕組みを持ちつつ、各人の性格がわかって面白かった。
何しろ、普段、読む歴史小説などでは、脇役になりがちな人を思いっきり主役に持って来るので。どこまでが、本当なんだろう?と、思ってはしまいますが、「あとがき」を読むと、よく調べて史実に忠実とありました。個人的には、この時代のキリスト教関係のことは、以前読んだ若桑みどりさんの本に敵うものはないと思っているのですが、読みやすさはピカイチでした!


ちょっと、脱線しますが・・・
by chocotto-san | 2019-01-20 11:18 | | Comments(4)

「深読みフェルメール」(朝日新書)

深読みフェルメール (朝日新書)

朽木ゆり子,福岡伸一/朝日新聞出版

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お裁縫メインのブログなのに、なかなか、お裁縫ネタに到達しない・・・という、呆れたブログでございます。

オットと「3連休のうちに上野にフェルメールを観に行こうよ」、という話になって、家にあったこの本、慌てて前日までに読み終わり、行ってまいりました!

まず、この本の感想です。(一応、このブログ、読んだ本も、記録として残すよう、カテゴリ設定しています)

すごく読み易くて、フェルメールの絵画自体のこと(技術的なこと。モデルのありやなしや、当時の時代背景など)も福岡先生と朽木さんの対談でお勉強できるのですが、その背景の物語(真作・贋作)(フェルメール巡礼)などなど、さすが人気のフェルメール、多くの逸話がありまして、その辺りを素人の(←とご本人達は仰る)目線で語られていて、とっつきやすかった。その道のプロの方だと、推測でものを言えないので、やはり、この「おたく」(←と、ご本人達が仰る)のお話くらいが、ちょうど面白いのです。



私は、前日までに。夫君が絵画を目にした後に。
互いにこの本を読んで、感想(読書感想であり、絵画鑑賞の感想であり)を言い合うことで、夫の意見(というか、ここのところの、この話、面白いよねぇ、なんていう、レベル)を聞くことで、耳からも、2度目の学習が出来たような形となり、曖昧になりがちな記憶を定着化させることが出来て、よかったと思います。

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上野の森美術館。

行ってよかったよ。
美しいものを見ると、本当に、清々しい気持ちになるのね。
それに、なんだか力を貰った気もします。





あと、やはり、福岡先生達が仰る通り、全点制覇出来るんじゃ?と思ってしまう数なんですよね、フェルメール作品って。
(個人蔵も含めて全部で37点と言われている)。
昨年5月ドイツ、ベルリンで見た「ワイングラス」と「真珠の首飾りの女」も、今回、日本にきていました!
他、今回、来なかった「地理学者」もフランクフルトで見てるし、
前回、東京都美術館に来ていた「マウリッツハイス美術館展」で、
2点「ディアナとニンフたち」と「真珠と耳飾りの少女」も見ているし、
と、数えていると、こう、なんだか、到達しそうな気になって来ちゃうのだ。

でもでも、難所もあるそうな。
私は、はなから諦めているけど、
夫はエクセルで表を作りチェックし始めていた(爆笑)

制覇する気かしら?
だったら、喜んでお伴したいです!

お裁縫も順調に(?)進んでいます!
今日はこれから、裏地です。


by chocotto-san | 2019-01-15 11:39 | | Comments(2)

「信長はなぜ葬られたのか」安倍龍太郎




明智光秀が主犯ではないという説のものは既読済みです。その点だけでいえば、そんなに目新しくないのかもしれません。
作者の説は以下の通りです。

当時、信長はポルトガルと友好関係を結んでいたが、ポルトガルがスペインに併合された後、スペインの使者として信長に対面したヴァリニャーノに、明国征服のために軍を出すよう要求されるが、信長はそれを拒否する。その為、イエズス会とも関係が、悪化。そうなるとキリシタン大名とも関係悪化、さらに西洋との貿易を担っていた豪商とも関係が悪くなり、信長の政権地盤が弱くなっていた。そこを突いて、足利幕府(義昭)が再起を狙って、朝廷(近衛前久)と明智光秀とともに、信長を滅ぼすことにしたのではないか、
というのが、この本の大筋の説です。また、幕府・朝廷・明智の動きを察知した細川藤孝(幽斎)が秀吉に事前に伝えていて、到底無理だと思われる、「中国大返し」に繋がったのでは・・・という話でした。一方、天下を取った秀吉はスペインの要求をのんで、朝鮮出兵を行うのですが(朝鮮の領土が目的ではなく、スペインの要求通り、キリスト教徒を増やすこと)スペインの無敵艦隊が破れて、後ろ盾がなくなり、秀吉の朝鮮出兵が失敗に終わる、との説でした。

このように世界史を絡めて日本史を見たほうがよい、見ないようになってしまったのは、江戸時代の史観が影響されている、という話は面白いと思いました。
以前、若桑さんの本を読んだときに、世界史(特にキリスト教)を通しての日本史を見ることがとても面白いと思ったので、確かに、世界史と日本史を絡めて見ることは重要であり、面白いのですが、重みでいえば、断然、あちらの方でした(主題がまるで違うのですが・・・)。多分、ことの検証がこちらの本は、なんとなく、想像の域を超えないから、だと思いました。最後の方は旅行記でした。


by chocotto-san | 2018-12-05 17:47 | | Comments(0)

応仁の乱 石ノ森章太郎

マンガ 日本の歴史〈22〉王法・仏法の破滅―応仁の乱 (中公文庫)

石ノ森 章太郎/中央公論社

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中央公論新社「応仁の乱」が大ブームだとニュースで観た時に、いそいそと買って読み始めたものの、全然、頭に入らなかったので、「漫画なら、分かりやすかろう」とこちらから、先に読むことに。 しかし、自分自身、漫画を読み慣れてないせいか、顔の区別もよく分からないし、やはり、結局、応仁の乱がなんだったのか、よく分からず、当時の日本は、カオス状態だったらしい・・・ということだけが分かりました。


こちらは、途中で、挫折。日を改めて、読んでみます。

by chocotto-san | 2018-07-01 21:52 | | Comments(0)

青の炎

青の炎 (角川文庫)

貴志 祐介/KADOKAWA

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犯人目線で書かれた本。バレる〜、バレるよ〜と、ドキドキした。
by chocotto-san | 2018-05-23 15:45 | | Comments(0)

「カシオペアの丘で」重松清

カシオペアの丘で 上 (講談社文庫)

重松 清/講談社

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カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)

重松 清/講談社

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ちょうど、今の私くらいの年齢の人たちの話。
4人組の幼馴染のうちの1人に癌が見つかる。テーマは、「許し」。
随所で涙が出てしまうような、重い物語なのだが、続きが気になって、一気に読めました。
私くらいの年齢は、そうなのだ。そろそろ、病気や死を意識せざるを得なくなることも出てくる。
許すものか、あるいは、許してほしい、などの軋轢を抱えながら生きている人もいるだろう。
(ここまでではなくとも)
これは、若い頃読んでいたら、また違ったかもしれません。ちょうど、40半ばで、この本に出会えて良かった。

by chocotto-san | 2018-04-10 21:52 | | Comments(0)

「蜜蜂と遠雷」 恩田陸

蜜蜂と遠雷

恩田 陸/幻冬舎

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直木賞を受賞した作品。
図書館で予約して1年以上待ちましたが、待った甲斐がありました!

ピアノコンクールの様を描いた話なのですが、作者の表現力に、驚くばかり。
たくさんのコンテスタントの音色の差を、こうも巧みに文章で描けるのか?しかも、飽きさせない!作家さんってすごいなぁと、ただただ、びっくり!

音楽に全く造詣のない私でも、引き込まれていきました。
また、嫌な人とかも出てこないので、楽しく読めます(笑)。



by chocotto-san | 2018-04-02 13:26 | | Comments(0)